地蔵峰寺本堂

更新日:2021年03月01日

地蔵峰寺本堂

当寺は藤白王子より熊野参詣道(藤白坂)を登った峠にあり、「峠の地蔵さん」と呼ばれ、本堂には大きな石造地蔵菩薩が本尊として安置されています。創建の時代は詳らかでありませんが、永享10年(1438)の寺の古文書によると、真言律宗に属し寺域も方八町に及び僧徒も相当数在住していたようです。本尊の造られた元享3年(1323)の頃はまだ建物はなく、八角形の覆屋根程のものであったと考えられています。この本堂の建立時期について明確な資料はありませんが、正面側柱に「永正十」(1513)の刻書があり、この頃の建立と考えられています。建物は桁行、梁間ともに三間寄棟造り本瓦葺で、禅宗様の影響が濃厚で、木製礎盤に円柱を立て、柱頭は粽、柱上の出三ツ斗は和様であるが、中備は双斗で柱間二ヶ所ある。内陣天井は鏡天井で周囲1間は化粧天井となっている。

所在地

海南市下津町橘本1612番地

駐車場

なし

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