高齢者虐待について

更新日:2023年01月04日

高齢者の皆さんが尊厳を持って暮らせる地域に

高齢者虐待は、特別な家庭で起きるものではなく、どこの家庭でも起こる身近な問題です。
介護を担う家族(介護者)が心身ともに疲労し、追い詰められ、自覚がないままに、「虐待」に至ってしまうこともあります。
虐待に至る前に、周囲の人の声掛けや変化の「気づき」が、高齢者の尊厳を守り、介護者を救い、高齢者虐待の防止につながります。

こんな場合は、高齢者虐待にあたります。

身体的虐待

高齢者の身体に外傷が生じ、また生じるおそれのある暴行等を加えること
(例)叩く。つねる。蹴る。やけどや打撲を負わせる。無理やり食事を口に入れる。ベッドに縛り付ける。 など

介護・世話の放任・放棄

高齢者を衰弱させるような長時間の放置など、介護者が介護(世話)を著しく怠ること
(例)水分や食事を与えていない。入浴させずに異臭がする。必要な介護・医療サービスを相当の理由なく制限、使わせていない。 など

心理理的虐待

脅しや侮辱など言語や威圧的な態度、無視、嫌がらせ等によって、精神的・情緒的に苦痛を与えること
(例)怒鳴る。ののしる。排泄の失敗に対して高齢者に恥をかかせる。家族や親族などとの団らんから排除する。 など
 

性的虐待

高齢者にわいせつな行為をすること、または高齢者にわいせつな行為をさせること
(例)人前でオムツ交換をする。下半身を裸のままにする。など
 

経済的虐待

高齢者から不当に財産上の利益を得ること
(例)年金や預貯金を無断で使う。日常生活に必要な金銭を渡さない。入院や受診、介護保険サービス利用料を支払わない。など
 

「介護の悩みや負担」をひとりで抱え込んでいませんか?


介護者の置かれている状況は一人ひとり異なります。子育てしながら介護をしている人や仕事をしながら介護をしている人、病気や障害を抱えながら介護をしている人など、様々です。
また、介護を必要とする高齢者も認知症があったり、病気や障害があったり一人ひとり異なります。
介護者自身が追い詰められ、結果的に虐待に至ってしまうことがあります。
介護の悩みや負担をひとりで抱え込まないことが大切です。
ささいなことでも、介護などの悩みがあれば、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターなどに相談してみましょう。
 

地域の「見守り」と「気づき」が虐待防止の第一歩

介護が必要な高齢者や介護している家族などが地域から孤立しないようにすることが、高齢者者虐待を防ぐ第一歩です。
小さな変化にも気づけるように、日頃から「見守り」「声掛け」など、気軽にできることから始めてみませんか。
高齢者虐待は、未然防止・早期発見がとても大切です。
「虐待かな?」と思ったら、海南市高齢介護課へ相談してください。相談者・通報者の秘密は守ります。
 

この記事に関するお問い合わせ先
くらし部 高齢介護課
郵便番号:642-8501
海南市南赤坂11番地
電話:073-483-8762
ファックス:073-483-8769
メール送信:korei@city.kainan.lg.jp