平成23年度市政懇談会の開催結果

更新日:2021年03月01日

平成23年度の市の取り組みなどについて広くお知らせするとともに、各地域での市政に対するご意見などをお伺いするため、市政懇談会を市内17カ所で開催させていただき、1401人の方々にご参加いただきました。皆さまからいただきましたご意見の一部を紹介します。

開催場所別参加人数

開催場所別参加人数一覧表
日程 場所 参加人数
4月11日(月曜日) 南野上公民館 66人
4月12日(火曜日) 旧仁義小学校体育館 57人
4月14日(木曜日) 北野上公民館 70人
4月15日(金曜日) 黒江防災コミュニティセンター 128人
4月18日(月曜日) 冷水集会所 49人
4月20日(水曜日) 加茂川小学校体育館 79人
4月21日(木曜日) 市民交流センター 77人
4月22日(金曜日) 旧加茂第二小学校体育館 76人
4月26日(火曜日) 大東小学校体育館 89人
4月27日(水曜日) 巽コミュニティセンター 162人
4月28日(木曜日) 大野公民館 45人
5月9日(月曜日) 亀川公民館 71人
5月10日(火曜日) 塩津コミュニティセンター 92人
5月12日(木曜日) 大崎小学校体育館 91人
5月13日(金曜日) 日方公民館 93人
5月16日(月曜日) 内海公民館 112人
5月17日(火曜日) 住民センター 44人

合計1401人の皆さんにご参加いただきました。

懇談会でのご意見の項目別件数

ご意見の項目別件数一覧表
道路・河川 34件
産業 12件
教育 19件
防災 73件
土地利用 20件
その他 33件

合計 191件

皆さまからいただきましたご意見の一部を紹介します。

防災

ご意見

東日本大震災のような災害が来ると、現在のハザードマップは役に立たないのではないか。

回答

国・県を含めまして、見直すべきことが山積しています。ハザードマップの作成は市が行ったのですが、基になる地震規模や津波高などの災害の想定は国が行っていますので、それが見直された時点でハザードマップを見直すことになります。
ただ、それまで市は何もしないということではなく、避難場所・避難経路・避難所、特に津波から逃げきるための一次避難場所及びそこまでの避難経路の点検を行います。
津波の場合には、基本的には丘や山などの高い所に逃げてもらうのが一番だと思います。ただ高齢者や要援護者など、すぐに逃げられない人のために、浸水区域でも高いビルなどを利用できないか、などを検討しています。学校については、実際に津波が来た場合どうするかを、再度考えてほしいとお願いしています。

ご意見

海南港の津波対策について、東日本大地震の大津波を受けて、見直しの意見がでているのか。実現可能な現行の計画を積極的に進めてほしい。

回答

震災後、国土交通省近畿整備局より、和歌山下津港海南地区浮上式防波堤築造工事の当面の進め方について、説明を受けました。内容は、

  • 今年度の防波堤工事は、地元市民の安全と安心を一刻も早く実現するという観点からも、予定通り工事発注の手続きを進める。
  • 今後、中央防災会議などで、東海・東南海・南海地震の規模や津波の高さが見直される場合は、来年度以降の工事着手となる浮上式防波堤の構造も、必要に応じて見直しを検討したい。
  • 想定を大きく超える津波が来襲した場合の浮上式防波堤の変形具合や、防波堤を乗り越えた津波の高さについても検討を行い、地元の方々にもお示ししたい。

ということでした。
市としましても国などの動きを見守りながら、浮上式防波堤工事を含む津波対策事業が、一日も早く完成するよう津波対策協議会を中心に、国をはじめ関係機関への協力及び要望活動を、より一層進めたいと考えています。

ご意見

市役所・消防署・警察署・新市民病院は、津波に対して危険な場所にあると思うが、大丈夫か。

回答

市役所の場合、津波が来ると分かった時点で総合体育館に災害対策本部を設置します。
消防・警察庁舎は耐震設計ですので、地震で倒れることはまずないと思っています。津波の場合は、消防車などは同じく総合体育館に避難します。
市民病院は、5メートル以上の津波の場合は1階部分は浸水すると思います。ただ3階以上は13メートル以上になるので大丈夫であろうと思いますので、入院患者や外来患者は3階以上に避難することになると思います。また最上階は海抜23メートル以上あり、そこに約3日間もつ非常用電源を設置します。いずれにしても、できる限りの対応策をしていきたいと考えています。

道路・河川

ご意見

有田海南道路の進捗状況はどうなっているのか。説明会は開催するのか。

回答

国道42号有田海南道路の進捗状況は、5カ所のトンネルのうち1カ所は予備設計を行うための調査中、3カ所は設計作業中、1カ所は地質調査や弾性波探査を行い、現在予備設計は完了しています。橋梁については、3カ所の橋梁のうち2カ所は設計作業中、1カ所は地質調査を行っていないため橋梁設計についても未実施です。道路本体については、一部地区を除き予備設計の作業中です。
今後は、予備設計ができた所から順次地元説明会を開催して設計内容についてお知らせし、ご意見もお聞きすることになると思います。

ご意見

木津バイパスの現況はどうなっているのか。

回答

阪井バイパスは平成17年度から事業を行っていますが、木津バイパスも平成21年度に事業化されています。
現在、測量調査設計で、予定地の測量とその成果に基づき設計などを行っており、あわせて、関係権利者にご協力をいただきながら、立ち会いや家屋の調査などを行っています。
県も、阪井バイパス・木津バイパスは、重要事業として位置づけており、今後も用地・建物調査などを行っていく予定です。

ご意見

大型車が通る県道興加茂郷線を通学路に使っているが、危険な箇所については市でう回路を設けるなりしてほしい。

回答

この県道は歩道のない箇所が多く、沿道には小学校もあるため交通安全対策の必要性があると思います。しかし沿道には家屋があり、全線に歩道を設置することは大変難しいと思っています。県において路肩部に余裕を作る工事や、注意喚起の標識設置などの交通安全対策を行っていただいています。
う回路ですが、加茂川の堤防敷を通学路に整備するのも1つの検討課題と考えますが、現在加茂川の堤防敷や護岸の整備が完成していない状況です。今後護岸と堤防敷の整備が進んで、管理用道路としての形が見えてきましたら、通学路として利用できるよう県と調整していきたい。

土地利用

ご意見

加茂第二小学校が休校になって1年。跡地の利用としてコミュニティセンターの要望をしていたが、進み具合は。

回答

地区役員の方々と話し合いをした結果、1階は地区のコミュニティスペースとして、体育館は今まで通り体育施設として、運動場はスクールバスの駐車場などオープンスペースとして活用することとなっています。
コミュニティスペースとしての活用については、平成22年度から出前講座なども開催しており、利用状況を見つつ、地域の盛り上がりを見ながら、公民館としての位置付けにしていくのか検討していきたい。

ご意見

第一中学校の跡地はどうなるのか。

回答

黒江小学校を建て替えるにあたり、同校の児童は今年の夏ごろから第一中学校に移りまして、工事は1年半くらいかかると思いますので、平成23年度、24年度と第一中学校を使い、平成25年には空くことになります。
第一中学校跡地は国道に面していて利便性の高い土地です。貴重な財産ですので、今年度中にその活用策を検討することにしており、地元のご意見などお聞きしながら活用策を検討していきたいと考えています。

教育

ご意見

公民館のサークルに多くの方々に参加してもらいたいが、若い人の参加が少なく、苦慮している。

回答

全国的に公民館活動参加者が高齢化しており、大きな課題として若い世代が集まらない、集まりにくい状況です。
私どもが期待しているといいますか、これを中心にと思っているのが、子育てひろばや子育てほっとカフェに参加している若い世代のお母さん方です。他市町村から移ってきた人は、知り合いも少なく、子育てや友人関係で、また専業主婦で子育てをしている人は、どのような子育てをすればよいのかなどで、悩んでいる人が多いと聞いています。
今後、子育てひろばや子育てほっとカフェの参加者の方々に、公民館事業または活動に参加してもらえるような方策を検討していきたいと考えています。

産業

ご意見

みかん作りは重労働です。重労働を解消する方法として、モノラックの補助をされていますが、園内道を整備して、軽トラックに積んだ収穫物をそのまま家の倉庫に運べる方法を進めてはどうか。

回答

市では、消費者ニーズに合った高品質農産物の生産と高齢化や担い手不足に対応した省力化、また耕作放棄地発生防止対策について、重点的に取り組む必要があると考えています。今までも国や県の事業を活用して、優良品種への改植やモノラック、園内道の整備、暴風対策を、農協をはじめとする関係機関と協議しながら取り組んできました。
園内道を整備して軽トラックが乗り入れられるようにしてはどうか、とのご意見ですが、園内道の整備による省力化が高齢農業者の営農継続にはとても良い提案だと思いますので、果樹モデル園等設置事業を活用して、適当な園地にモデル的に園内道を設置し、その省力化の有効性をPRする方策を考えていきたい。

ご意見

イノシシの猟期を早めることはできないか。

回答

狩猟法に基づく猟期は11月15日から翌年の2月15日までと定められていて、さらに猟期の前後1カ月は休猟ということで、有害捕獲の許可もできないことになっています。
しかし、県がイノシシを対象にした保護管理計画を策定したことにより、イノシシの数を適正にすることを目的に、猟期の開始を11月1日から、終期は3月15日までと狩猟期間を延長しています。それに併せて、休猟期間もなくしていますので、3月16日から10月31日までの間は有害捕獲の許可を出すことにより、一年を通じてイノシシの捕獲ができるようになっています。
従いまして、早生ミカンが実りだす8月から9月もイノシシを捕獲できますので、猟友会などのご協力を得て、捕獲を進めていきたいと考えています。

その他

ご意見

コミュニティバスの利用状況や利用者の声、課題についての対応策は。

回答

昨年10月から9路線で試験運行を行っており、その利用状況は、各路線とも利用客は少ない状況です。路線などについて、今年の10月に見直すことになっていますので、その時には地元の皆さまのご意見もお聞きし、決定していきたいと考えています。

ご意見

新市民病院には産婦人科はないのか。

回答

新市民病院に産科はありませんが、産科が再開できるようになった際、3階に分娩室などを設置できるスペースを確保しています。県立医大から産科医を送っていただければ始められる形になっています。また周産期医療ネットワーク事業として、診療は近くの病院、お産は県立医大など産科のある病院へといったシステムも、和歌山市・海南市・紀美野町で始めています

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