平成24年度市政懇談会の開催結果
平成24年度の市の取り組みなどについて広くお知らせするとともに、各地域での市政に対するご意見などをお伺いするため、市政懇談会を市内17カ所で開催させていただき、1,397人の方々にご参加いただきました。皆さまからいただきましたご意見の一部を紹介します。
開催場所別参加人数
開催場所別参加人数 一覧表
開催日 | 会場 | 参加人数 |
---|---|---|
4月9日 | 旧仁義小学校体育館 | 117人 |
4月10日 | 冷水集会所 | 48人 |
4月12日 | 市民交流センター | 80人 |
4月13日 | 大東小学校体育館 | 92人 |
4月16日 | 北野上公民館 | 73人 |
4月17日 | 南野上公民館 | 75人 |
4月19日 | 亀川公民館 | 60人 |
4月20日 | 日方公民館 | 74人 |
4月23日 | 大野公民館 | 56人 |
4月24日 | 加茂川小学校体育館 | 93人 |
4月26日 | 旧加茂第二小学校体育館 | 66人 |
4月27日 | 内海公民館 | 99人 |
5月7日 | 黒江防災コミュニティセンター | 100人 |
5月8日 | 塩津コミュニティセンター | 96人 |
5月9日 | 住民センター | 30人 |
5月14日 | 巽コミュニティセンター | 165人 |
5月15日 | 大崎小学校体育館 | 73人 |
合計1397人の皆さんにご参加いただきました。
懇談会でのご意見の項目別件数
懇談会でのご意見の項目別件数
項目 | 件数 |
---|---|
防災 | 33件 |
道路・河川 |
16件 |
土地利用 | 13件 |
教育 | 12件 |
産業 | 7件 |
ごみ | 6件 |
その他 | 40件 |
合計 127件
皆さま方からいただいたご意見の一部を紹介します。
防災
ご質問
海南市における津波の予想高が、最近、8・1メートルと見直されたようだが、今、工事中の津波防波堤の工事は続行するのか。
回答
3月末に、内閣府が海南市の津波予想高を最大8・1メートルと発表しました。今までの津波予想高が最大5・9メートルあり、現在計画中の津波防波堤は6・4メートルで設計されています。
国からは、今回発表された数値は荒いメッシュの計算であり、今後、6月頃に詳細な内容を公表するとのことであり、その内容を踏まえ、検討すると聞いております。
釜石市の例では、防波堤は破壊されましたが、津波の6分間の猶予と高さ、勢いは半減という効果があり、もし8・1メートルという津波が来て越流、越波したとしても、防波堤がある場合と、ない場合を比較すると、その違いは歴然としたものがあります。
このような状況を踏まえ、市、地元自治会、沿岸企業、で組織している「和歌山下津港(海南地区)津波対策協議会」では、国、県に対し、現在計画している津波防波堤の早期完成を強く要望してまいりたいと考えています。
ご質問
東北三県のがれき処理について、市としてどのような対応をするのか。
回答
がれきの受け入れについては、市では、クリーンセンターでごみの焼却をしていますが、1日150トン程度の焼却能力があるなかで、現在、稼働しているのが、90トン程度であり、1日60トン程度であれば焼却できる状態にあります。
そのため、市としては、放射能の問題さえクリアできれば、焼却炉に十分余裕もあるため、対応ができます。しかしながら、最終の焼却灰の処分地である大阪湾のフェニックスが、焼却灰の受け入れができないということで、和歌山県下の市町村で、焼却炉を持っている市町村は対応ができない状況にあります。
ご質問
災害時の避難場所を市で決めてほしい。また避難経路の看板をつける計画はないのか。
回答
災害時の避難場所などの決定は、皆さまのご協力のもと、これまで市と地域の方々が一緒になって考えてまいりました。
そのようななかで、この4月末に、津波発生時の避難場所と標高を示した地図(標高マップ)をお配りし、避難場所は地図の中で示されています。
避難経路については、災害時の状況などに応じ、判断することが必要であることから、現在のところ、日頃からご家庭で各々が、避難場所や避難経路について確認しておくことが、何より重要と考えています。
避難経路の看板設置については、今後、地域の実情を知る自治会、自主防災会の皆さまのご意見を聞きながら検討してまいりたいと考えています。
道路・河川
ご質問
国道42号線バイパスの進捗状況はどうなっているのか。
回答
国道42号線のバイパスについては、トンネルが5箇所、それと橋梁が5つあります。そのトンネルについては、鰈川から冷水までが予備設計も完了し、順次、本設計に取り組む予定です。同じく橋梁については、有田市側の一橋梁を除いて、現在予備設計は完了しています。
上地区については、立ち入りの協力が得られていないということで、測量などは未実施の状況です。
バイパス事業については、皆さまの大事な財産である土地などに、大変影響がありますので、地元の方の協力が第一と考えています。協力が得られれば、国や県に対して早期事業推進の要望をさせていただきたいと考えています。
ご質問
阪井バイパスの今後の見通しはどうなっているのか。
回答
阪井バイパスは、平成17年度から事業を開始しており、現在は、主に用地買収に取り組んでいるところで、約50%の事業用地を既に買収させていただいています。
また、一部、下大西地区では本体工事にも着手していますが、工事に取り掛かるまでには、一連の用地を買収しないと工事に取り掛かれないことから、今後、用地買収が進んでいくなかで、工事にも着手していくのではないかと考えています。
ただ、見通しということですが、用地買収は、なかなか年次的な計画をすることが難しいところであります。県も当初、平成27年度の完成ということも申しておりましたけれども、現時点ではなかなか難しいのではないかと考えています。
今後も、権利者の皆さまの方にお伺いして、用地を進め、一日でも早く本格的な工事に取り掛かれるよう、県、市ともに協力してまいります。
跡地活用
ご質問
元海南第一中学校の跡地の活用方法について。
回答
元海南第一中学校は、現在、黒江小学校の仮校舎となっており、今年度中は仮校舎として利用されることから、実際跡地を活用できるのが、平成25年度からとなります。そのため、今年度中に活用方針を決めていきたいと考えています。
なお、一中の跡地の広さは約一万四千平方メートルで、まとまった土地であり、かつ国道に面していることから、利便性が高い土地であります。そのため黒江・船尾地区の活性化、ひいては市全体の活性化につながるような活用方法を検討をしていく必要があると考えており、今後、自治会の皆さま、地元のお話を伺う機会を設けていきたいと考えています。
有料ごみ袋
ご質問
有料ごみ袋が高い。また破れやすいため、強化してほしい。
回答
ごみ袋の値段ついては、1枚につき45リットルの大袋は25円、25リットルの中袋は17円、15リットルの小袋が10円という設定になっています。値段の設定については、焼却にかかる費用はいただいていませんが、収集運搬にかかる手数料の約3分の1に、袋を作る値段を足して算出をしています。
また、45リットルの大袋1枚の値段を他市と比較しますと、紀の川市は、15円と安くなっていますが、新宮市で63円、御坊市、橋本市で50円、田辺市で42円、有田市で30円となっており、本市より高い金額設定となっています。
次に、ごみ袋が破れやすいというご意見ですが、ごみ袋の規格としては、燃やせるごみの袋には0・03ミリで高密度のポリエチレン、また埋め立てごみ用の袋には0・04ミリで若干厚くしており、ショックに強い柔らかい低密度ポリエチレンを使用しています。これも県下の例を参考にしているため、有料化しているところは同様の規格になっています。
なお、今後については、皆さまのご意見等を参考としながら、1年程度をかけて検証し、改めるべき点は可能な限り改めてまいりたいと考えています。
備考:海南市、御坊市、橋本市、田辺市、有田市は単純従量制。新宮市、岩出市は超過分有料制で、岩出市は平成24年7月から有料化され、大袋1枚は45円です。
教育
ご質問
熊野古道の整備について、これからどのような予定があるのか。
【回答】
熊野古道の整備については、山の方から路肩が崩れてきているところや崖の路肩が崩れてきているところがあったため、路肩の整備を行いました。また、今年度は、地籍調査が入る予定であるため、それが完成すると、藤白坂から峠を越えてくるこの道を世界遺産に通じる道ということで指定していただけるように、現在計画をしています。
福勝寺の整備もすでに行われ、現在は長保寺の大門などの改修、修繕が行われています。今年中には完成できる予定で、周辺の整備も含めて、進めているところです。
産業
ご質問
有害鳥獣被害防止事業は、具体的にどの程度行っていますか。
回答
本市において有害鳥獣は、主にイノシシが当てはまり、特に山間部、下津や海南の東部に数多く出没し、被害は拡大する傾向にあります。
そのため市としては、園地をイノシシから守るために、防護柵の設置を平成14年度から継続して取り組んでいるところです。
机上の計算では、約250キロメートルの柵を設置すると市内全体の防護柵が完成すると見込んでおりますが、現在のところ、150キロメートルの設置にとどまっているため、残りの100キロメートルを24年度から3年間で完成できるよう、集中的に取り組んでいきたいと考えています。
そのため、柵の設置が進んでいないところがあれば、今年度中に来年度必要な資材の要望のとりまとめをさせていただきますので、申し出ていただきたいと思います。また、事前に市の方へ連絡をいただければ、現地を確認させていただき、一緒に早期の設置に向けて考えていきたいと思います。
その他
ご質問
コミュニティバスの料金について、市の援助があればもっと利用しやすい。
回答
コミュニティバスの料金は、例えば七山線では青葉台から農協海南東まで、大人は100円、子どもは無料となっています。これは、オレンジバスが走っていない区間については、市が料金の設定を行うことができるためです。一方、農協海南東から海南駅までの区間はオレンジバスも走っているため、オレンジバスより料金を低く設定することができません。そのため市ではこれ以上、料金の減額ができない代りに、使用料を負担し、運行をさせていただいています。
ご質問
庁舎を新しく建てると聞いた。高台へ建てないと災害時の対応本部が機能しなくなるのでは。
回答
新しい庁舎の建設にかかる検討ということで、今年度、建て替えの必要性や庁舎の将来像などについて、調査を行うとともに、これらの点について、夏以降開催を予定している懇話会で、検討していただく予定です。
なお、新市庁舎は、高台へという声が強いと思いますが、様々な意見があるなかで、職員が安全に仕事ができ、災害時に、すぐに市民の皆さまのもとへ駆けつけられるような場所にないといけないということも十分に勘案して、検討していきたいと考えています。
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更新日:2021年03月01日