下津第二中学校が「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞しました!
下津第二中学校が令和3年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。
同賞は、平時における防災思想の普及の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体を内閣総理大臣が表彰するものです。
令和3年防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞者決定について (PDFファイル: 1.5MB)
概要
(1)海南市立下津第二中学校
- 校長 油谷 正之(あぶらや まさゆき)
- 生徒数 139人
- 所在地 和歌山県海南市下津町下287-2
- 受賞歴 第25回防災まちづくり大賞 消防庁長官賞受賞(令和3年2月)
(2)功績の概要
海南市立下津第二中学校は、生徒がボランティア活動に積極的に取り組むことで市民性を育むとともに、地域を知り、将来の災害に対応できるための防災力を身に付けるよう取り組んでいる。
また、東日本大震災を教訓とし、南海トラフ地震に備え、海南市や海南市教育委員会と連携して避難体制の見直しを行うとともに、これまで10年にわたり、津波避難訓練や防災学習を積み重ね、中学3年間を通じて、生徒が自ら命を守るための知識と行動力を身に付ける取組を実践している。
令和元年度には、海南市や海南市社会福祉協議会、地域住民、校区の小学生、福祉系専門職(注釈1)、学生(注釈2)、ボランティアと連携し、南海トラフ巨大地震を想定した災害ボランティア活動訓練を実施した。
また、避難生活や災害関連死、復旧・復興期の「くらし」について学び、東日本大震災当時に小・中学生だった学生たちを全国から約50人招き、東日本大震災や南海トラフ地震について語り合うグループワークを全校生徒で実施し、成果発表を行った。
これらの取組を通じ、東日本大震災を教科書で学び、これまで「自分ごと」として捉えにくい世代の生徒たちも、少子高齢化や地域活性化などとともに、「災害」を複合的な地域課題の一部と捉え、生徒自身が地域の一員として災害を「自分ごと」に捉えることができるようになった。
注釈1
県社会福祉士会、県介護福祉士会、県精神保健福祉士協会、県理学療法士協会、県作業療法士会、県介護支援専門員協会、県ホームヘルパー協会(計37名)
注釈2
東北大、宇都宮大、名古屋大、神戸大、神戸大大学院、大阪府立大、関西大、関西学院大、大阪医専、兵庫県立大大学院、明石高専、立命館大大学院、京都建築大、和歌山大、和歌山県立医大、東京医療保健大、和歌山信愛大等 17大学等(計51名)
取組の様子
災害ボランティア活動訓練の様子(健康状態などの聞き取り)
災害ボランティア活動訓練の様子(健康状態などの聞き取り)
中学生と大学生とのグループワーク
グループワークの成果発表

防災学習の様子
東北大学学生からのメッセージ
生徒の声
生徒の声
これまでの取組を通じ、命を守るための知識と行動力を身に付け、将来の災害に対応できるように、いろいろと学ぶことができました。中学生の私達だからこそ、できることが多くあるということも再確認できました。この賞を受賞して大変嬉しく思うと同時に、災害時の行動に対する責任感を後輩にも伝えていきたいです。
油谷校長より
この度、名誉ある賞を受賞させていただき誠に光栄です。これも、本校の防災教育にご協力いただいた多くの皆様のお陰であると、深く感謝しております。この受賞を契機に、これまでの防災教育を振り返り、いつ起こるか分からない災害に対して、今後の防災教育の内容をさらに充実してまいりたいと考えています。
防災功労者内閣総理大臣表彰の様子
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更新日:2021年09月14日