日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」

更新日:2021年03月01日

 平成29年4月28日、「日本遺産」として、海南市が和歌山県・和歌山市と共同で申請した「絶景の宝庫 和歌の浦」が文化庁に認定されました。

 万葉の歌聖である山部赤人に「わかの浦に 潮満ちくれば潟を無み 芦辺をさして 鶴鳴きわたる」とよまれた和歌の聖地、和歌の浦。江戸時代に和歌の浦の景観を描いた「和歌浦十景」には、黒江湾周辺の風景が描かれています。この1300年の歴史が織り成す景観を、国内外の多くの皆さんに体験していただけるよう、日本遺産認定を契機に認知度の向上や地域活性化に努めていきます。

藤代塔下王子跡(御所の芝)から和歌の浦を望む

地蔵峰寺(御所の芝)から和歌の浦を望む

日本遺産とは

 「日本遺産」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として認定し、魅力ある有形・無形の様々な文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、情報を発信することで地域の活性化を図ることを目的としています。

「絶景の宝庫 和歌の浦」ストーリーの概要

 潮が引けば干潟が現れ刻一刻と輝きながら変化し、潮が満ちれば一面の海となり、陽光をうけて古い石橋が影を落とす。入り江を取り巻く山の桜が寺社を彩り、潮入りの庭園を新緑が包み、紅葉の峠越しにみる入り江は碧く、風景にとけこんだ町並みに色鮮やかな祭礼行列が練り歩く、ここ和歌の浦の情景は一時として同じではない。このまま持ち帰りたいと万葉歌人は和歌にうたい、和歌の神様がこの地に宿った。そして数多くの文化芸術を育んできた歴史の厚みを湛え、和歌の浦は今も人々を魅了している。

構成文化財

海南市

  • 琴ノ浦温山荘(国指定 重要文化財・名勝)
  • 熊野参詣道紀伊路(国指定 史跡)
  • 藤白神社(県指定文化財)
  • 地蔵峰寺(国指定 重要文化財)
  • 黒江の町並み
  • 長保寺(国宝・国指定 重要文化財)  他

和歌山市

  • 和歌の浦(国指定 名勝)
  • 紀州東照宮(国指定 重要文化財)
  • 和歌浦天満神社(国指定 重要文化財)  他
この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 生涯学習課 文化振興班
郵便番号:649-0121
海南市下津町丸田217番地1
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ファックス:073-492-3390
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