善福院釈迦堂

更新日:2021年03月01日

善福院釈迦堂

善福院は健保2年(1214)栄西禅師によって創設されたといわれる広福寺五ヶ院の一つです。広福禅寺は古くは七堂伽藍を備えていたといわれますが、大旦那の加茂氏の没落にともない荒廃しました。その後、高野山に頼り真言宗に転宗し伽藍を修復し、更に紀州藩となってからは天台宗に転宗しました。明治初期までは三ヶ院がありましたが現在は善福院だけとなっています。釈迦堂の本尊釈迦如来坐像の胎内の修理銘に嘉暦2年(1327)とあることからこの頃の再建とされています。桁行三間梁間三間、一重裳階附き寄棟造り、本瓦葺の二重仏殿で、木割(材木の長さに対する太さ)が太くがっしりした感を与えています。また、床は布敷、組物は二手先となっており、本瓦葺寄棟造、平行垂木など禅宗様式定着前の様式がよくあらわれ、鎌倉時代後期の禅宗様式の典型的な建築として国宝に指定されており、鎌倉円覚寺舎利殿、山口功山寺仏殿などと共に有名です。

所在地

海南市下津町梅田271番地

駐車場

有り

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