高齢者新型コロナウイルス定期予防接種について

更新日:2025年09月17日

新型コロナウイルス感染症の予防接種は、令和6年度より定期接種になりました。

定期接種は感染したときに重症化しやすい高齢の方を対象に、新型コロナウイルス感染症のまん延及び重症化予防を目的として実施します。

なお、この予防接種に接種を受ける努力義務はありません。接種を受ける前に、接種によって得られる効果と副反応などのリスクを比較したうえで、ご本人の意思に基づき接種の判断をしてください。

対象者

接種時点において海南市に住民票を有し、次のいずれかに該当する方

1.65歳以上の方(接種日における年齢)
2.60歳から64歳の方のうち、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

・上記1及び2の対象者以外の方も、全額自己負担による任意接種は可能です

接種期間

令和7年10月1日から令和8年3月31日まで

・定期接種の対象者でも、実施期間以外に接種した場合は任意接種となります

接種費用(自己負担額)

4,500円

・生活保護世帯は自己負担免除の制度があります。接種する前に、社会福祉課(073-483-8432)までお問い合わせください。

接種回数

1回

・定期接種は、実施期間中に1回のみ、上記の金額で接種できます。2回目以降を希望する場合は任意接種となり、接種費用は全額自己負担となります。

接種方法

・下記の接種協力医療機関(海南市、紀美野町)に直接お申込みください。

・予診票は医療機関でお渡しします。

・接種券は発行しません。接種券なしで予約、接種が可能です。

 

海南市外の医療機関(県内)で接種をご希望の方

・下記の接種医療機関以外で接種希望の方は、市役所健康課または行政局、各支所、出張所にて接種に必要な書類をお渡しします。代理の方でも書類をお渡ししますが、その場合は接種希望の方の氏名、住所、生年月日、連絡先、接種を希望される医療機関名を確認しますので準備をお願いいたします。また平日の来所が難しい場合は郵送での申請も可能ですので、申請の方法については健康課までお問い合わせください。(海南市に住民票のない方や接種を希望する医療機関が海南市と契約を交わしていない場合、接種を希望する医療機関が未定や不明の場合は必要書類をお渡しするができません。)

 

県内の医療機関で接種が難しい方

・本市以外の市町村又は特別区に所在する介護保険法第8条第24項に規定する介護保険施設その他の施設に入所等しているなどの理由により、県内の医療機関で接種が難しい場合は、健康課にお問い合わせください。条件により助成が受けられる場合があります。助成が受けられる場合は、下記の申込書を健康課へご提出ください。

予防接種申し出書(PDFファイル:54.8KB)

持ち物

住所、氏名、年齢がわかるもの(免許証、マイナンバーカード等)

使用するワクチン

ファイザー社・モデルナ社・武田薬品工業社の1価のLP.8.1対応ワクチン、第一三共社・Meiji Seikaファルマ社の1価のXEC対応ワクチン(※)

(※)LP.8.1あるいはXEC対応ワクチンは、JN.1対応ワクチンと比較して、JN.1及びその下位系統(XEC、LP.8.1等)並びに近縁の NB.1.8.1(ニンバス)に対しても、同等以上の中和抗体を誘導し、効果が期待できると考えられる。
<参考:第61回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋(令和7年9月5日)>

 

使用するワクチンは医療機関によって異なりますのでご希望のワクチンがある場合は、接種前に医療機関へお問い合わせください。

 

使用が予定されているワクチン

1.ファイザー【コミナティ筋注】〈mRNAワクチン〉

2.モデルナ【スパイクバックス筋注】〈mRNAワクチン〉

3.武田薬品工業社【ヌバキソビッド筋注】〈組換えタンパクワクチン〉

4.第一三共【ダイチロナ筋注】〈mRNAワクチン〉

5.MeijiSeikaファルマ【コスタイべ筋注】〈sa-mRNAワクチン(レプリコンワクチン)〉

 

【mRNAワクチンについて】
mRNAワクチンは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なたんぱく質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだワクチンです。mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると細胞内でスパイクタンパク質が産生され、そのスパイクタンパク質に対する抗体が作られることで免疫が誘導され予防ができると考えられています。

(MeijiSeikaファルマ資料より)mRNAワクチン(レプリコン)は新規のmRNA技術を使用し、レプリカーゼ(酵素)によってmRNAが細胞内で一定期間増幅するようにデザインされたワクチンです。

【組換えタンパクワクチンについて】
組換えタンパクワクチンは、新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質を有効成分とするワクチンです。免疫の活性化を促進するためにアジュバントが添加されています。組換えスパイクタンパク質がヒトの細胞に取り込まれると、スパイクタンパク質に対する抗体が作られることで免疫が誘導され予防ができると考えられています。

副反応について

・高齢者新型コロナワクチン予防接種の副反応として、接種後に接種した部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等が見られることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

・まれな頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生したことが報告されています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、医療機関ですぐに治療を行うことになります。また、mRNAワクチンでは、頻度としてはごくまれですが、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。心筋炎や心膜炎の典型的な症状としては、ワクチン接種後4日程度の間に、胸の痛みや息切れがでることが想定されます。こうした症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。

・接種後に副反応と思われる症状が出てお困りの場合は、まず接種医またはかかりつけ医へご相談ください。なお意識障害や呼吸困難等の重篤な症状の場合は救急車を要請してください。

各ワクチンの主な副反応
ワクチンの種類 発現割合別症状
50%以上 10〜50% 1〜10%
ファイザー社
【コミナティ筋注】
〈mRNAワクチン〉
接種部位の痛み、疲労、頭痛 筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れ 接種部位の赤み、リンパ節の腫れや痛み、嘔吐、疼痛
モデルナ社
【スパイクバックス筋注】
〈mRNAワクチン〉
接種部位の痛み、疲労、頭痛 筋肉痛、悪寒、関節痛、吐き気・嘔吐、リンパ節の腫れや痛み、発熱、接種部位の腫れ・しこり・赤み 接種後7日以降の接種部位の痛み・腫れ・赤み等
武田薬品工業社(ノババックス)
【ヌバキソビット筋注】
〈組換えタンパクワクチン〉
接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛 倦怠感、関節痛、吐き気・嘔吐 接種部位の腫れ・しこり・赤み、発熱、四肢痛
第一三共社
【ダイチロナ筋注】
〈mRNAワクチン〉
接種部位の痛み、倦怠感 接種部位の熱感・腫れ・赤み・かゆみ・しこり、頭痛、発熱、筋肉痛 接種後7日以降の接種部位の赤み・腫れ・かゆみ・熱感・しこり・痛み、リンパ節の腫れや痛み、発疹、腋の痛み
MeijiSeikaファルマ社
【コスタイベ筋注】
〈mRNAワクチン(レプリコンワクチン)〉
接種部位の痛み 倦怠感、頭痛、悪寒、発熱、筋肉痛、関節痛、めまい、接種部位の腫れ・しこり・赤み 接種部位のかゆみ、下痢、吐き気・嘔吐

※各社のワクチン添付文書より厚生労働省作成の資料より抜粋

健康被害救済制度

すべての予防接種では健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、被害をなくすことができないことから、国による救済制度が設けられています。

任意接種について

定期予防接種の対象者以外の方でも、任意接種として全額自己負担で接種ができます。

なお、任意接種について、市が接種時期を指定することはありません。

また接種できる医療機関や接種費用については市は把握していませんので、ご自身でかかりつけ医等の医療機関にお問い合わせください。

接種協力医療機関

新型コロナウイルス感染症協力医療機関一覧(PDFファイル:70.1KB)

・医療機関により実施時期が異なる場合や受け入れに条件がある場合があります。

・予約が必要な医療機関もありますので、事前に医療機関にお問い合わせください。

新型コロナワクチンについて(厚生労働省)

新型コロナワクチンに関する情報(有効性・安全性、Q&A等)については、こちらをご覧ください。

国の検討状況について

新型コロナウイルス感染症予防接種については、国の審議会で検討、決定されています。

詳細については、こちらをご覧ください。

 

この記事に関するお問い合わせ先

くらし部 健康課
郵便番号:642-8501
海南市南赤坂11番地
電話:073-483-8441
メール送信:kenko@city.kainan.lg.jp