長周期地震動について

更新日:2023年01月20日

   令和5年2月1日から、気象庁が「長周期地震動階級3以上」を予想した場合、緊急地震速報を発表します。
   長周期地震動は、主に超高層建築物に大きな揺れを引き起こすものですが、超高層建築物以外にも建物の構造や地盤の状況により影響を受ける場合があります。
   緊急地震速報が発表された場合は、身を守る行動をとりましょう。

長周期地震動とは

   揺れが1往復するのにかかる時間を「周期」といいます。地震が発生すると、ガタガタと小刻みに揺れる周期の短い揺れに加え、船に乗っているような周期の長い揺れである「長周期地震動」が発生します。
   長周期地震動は、震度が浅く、マグニチュードが7以上の巨大地震の場合に大きくなりやすく、周期の短い波に比べて遠くまで伝わる特徴があります。さらに、大規模な平野などの柔らかな地盤が厚く分布する場所で揺れが増幅され、長時間にわたって揺れが続くことも特徴です。

長周期地震動による過去の被害事例

   平成15年十勝沖地震では、震源から250kmも離れた苫小牧市で石油タンクが長周期地震動と共振して大きく揺れ、金属の摩擦で発生した火花が石油に引火して火災が発生しました。(その後、消防庁による技術基準の整備により、特定屋外貯蔵タンクの浮き屋根の改修等の対策が実施されています。)

   また、平成23年東北地方太平洋沖地震では、広範囲で長周期地震動が観測され、超高層建築物ではエレベーターの停止や閉じ込めが発生しました。

海南市への影響

   海南市内には、超高層建築物はありませんが、石油タンクや長大橋梁等の長大構造物が共振することで大きな揺れを生ずる恐れや、エレベーターの停止や閉じ込めが発生する可能性があります。

長周期地震動への備え

   緊急地震速報が発表された場合には、頭部を保護し、揺れに飛ばされないよう姿勢を低くして身の安全を確保しましょう。
   また、地震に備えて、次の準備をしましょう。

・家具の転倒防止対策をする。
・寝室にはできるだけ家具を置かない。
・棚に収容するときは重いものを下にする。
・キャスター付きの家具はキャスターロックで移動を防止する。
・本棚は、落下防止バーなどを設置し、本の落下を防止する。
・吊り下げ式の照明はワイヤーで固定する。

この記事に関するお問い合わせ先
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