塗料や油の廃液、農薬などで川や海を汚さないで
側溝は川や海につながっています
塗料や油の廃液、農薬などを道路側溝等に流すと川や海へ流出し、白濁や油浮遊などの水質汚濁事故が発生します。
河川の水は農業用水などに利用されていることから、水質汚濁事故が発生すると、魚や植物に悪影響を与えることになります。
原因者に対しては、法令等による罰則の適応や、農業や漁業に生じた被害の補償などの復旧費用の請求がされることもあります。【河川法第67条】
河川や海の良好な水環境を守るため、市民や事業者の皆さまには、油等の取扱いに十分ご注意いただき、水質汚濁事故の防止にご協力をお願いします。
【事故の主な原因】
・塗料や油の廃液、農薬などを道路側溝に捨ててしまった。
・交通事故により車が破損し、燃料が漏れてしまった。
・タンクや配管の点検が不十分で、老朽化、故障に気づかなかった。
・工場などで機械の操作や手順を誤った。
水質汚濁事故を未然に防ぎましょう
【市民の皆さま】
・農薬や薬品類の廃棄は、購入店や販売店にお問い合わせください。
・灯油やガソリン類は、ガソリンスタンドなどの購入店、販売店にお問い合わせください。
・石油ストーブやファンヒーターなどの給油中は、その場を離れないようにし、バルブの閉め忘れにも注意してください。
【農薬を使用される皆さま】
・使用残りの農薬を道路側溝等に流してしまうと、思わぬ事故を引き起こすことがあります。
・散布に使用した容器や器具を洗浄した水は、側溝等に流さず、散布むらの調整等に使用してください。
・不要農薬を処分する場合は、購入店や販売店にお問い合わせください。
【事業者の皆さま】
・燃料タンクや配管に腐食や亀裂がないか、燃料等が急激に減っていないか、定期的に点検してください。地下にタンクや配管を設置している場合は、特に注意してください。
・燃料タンクへの給油中に漏えい事故が発生します。給油中はその場を離れないでください。
・油水分離槽やグリストラップの管理が不十分な場合、油流出事故の原因となりますので、こまめな点検・清掃を行ってください。
【水質汚濁防止法】事業場の排水・有害物質に係る規制(和歌山県)
塗料や油の廃液、農薬等を廃棄することは不法投棄に当たります
不法投棄は犯罪です。
不法投棄した人は、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(または併科)となります。(未遂も処罰の対象となります。)
法人が不法投棄や不法焼却を行えば、3億円以下の罰金が科されます。
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2023年11月09日