漆器
海南市黒江地区を産地とする紀州漆器は、室町時代紀州木地師によって、渋地椀が作られたのがはじまりだといわれていますが、これとともに、根来塗も紀州漆器の起源の一つとされています。
昭和53年2月、当時の通商産業省より「伝統的工芸品」として「紀州漆器」が指定されるなど、和歌山県を代表する伝統産業です。
黒目鉢
寸法
直径99cm 高さ36cm
解説
漆を精製するための道具。ヘラでかき混ぜて漆の成分を均一にし、余分な水分を飛ばして粘度を調節する。
渋地椀
寸法
直径14.9cm 高さ10cm
解説
椀木地に渋下地を施し、その上に漆を塗って仕上げたもの。庶民を対象とした簡素な漆器。
高足膳(春慶塗)
寸法
縦32.8cm 横32.6cm 高さ15cm
解説
「春慶塗」とは木目の美しい木地に渋下地を施してベンガラで着色し、その上に油分の多い「春慶漆」と呼ばれる透漆で薄く塗装して仕上げるもの。
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更新日:2023年03月22日