社会福祉士
人生に寄り添う専門職
二度と同じ日のない仕事だから、
全力相談者に向き合いたい
社会福祉士
Interview
インタビュー
経歴
学生時代
和歌山市出身。「社会福祉士になる」という明確な目標をもって大学へ進学。飲食店のホールや、遊園地の観覧車でカップルの心拍数を計測するアルバイトなどをして接客業に携わりながら、大学生活を送る。
入庁1年目~現在
高齢介護課に配属。高齢者の権利擁護のための相談業務など、社会福祉士として日々奮闘中。
思い入れあったわけではない。だけど、ここでよかった

正直に言うと、海南市を選んだ理由にそれほど強いものはなかったんです。

一般行政職と違って、社会福祉士の採用枠はどこの市町村も少なく、募集がない市町村も多い中で、海南市の募集時期と、私の就職活動のタイミングがちょうど合っていた…というのがきっかけでした。

今私は主に、権利擁護業務という、虐待や認知症、障害などによって権利が守られていない高齢者の支援をする仕事を担当していて、弁護士さんと話す機会も多いのですが、「海南市さんは、ものすごく丁寧に支援されるんですね」と驚かれることがあります。

一見するとお節介かもしれないことでも、課として必要だと判断すれば、積極的に相談者に関わっているからそう見えるんだと思います。

結果論ですが、相談者に寄り添った支援をさせてもらえる今の環境は、私にとって最高の就職先だったと感じています。

社会福祉士としてのモチベーションは、あるきっかけから

社会福祉士としての勉強が始まったばかりの大学1年生の時、電車で隣に座った女性が突然泣きながら私の手を握って「死にたい」と訴えてきたことがありました。

女性はアルコール依存症で、生きることに疲れたと言います。

話しを聞いているうちに女性は落ち着き、同じ駅で降りて改札でお別れしたのですが、その後、女性がどうなったのか今でも気になっています。

当時は勉強し始めたばかりで専門的な知識もなく、ただ話を聞くことしできなかった自分がものすごく悔しかったのですが、その時の経験が、今の仕事へのスタンスやモチベーションにつながっています。

私たち社会福祉士の仕事って、あくまで支援の入口部分なんです。

まずは相談内容をじっくり聞いて、次の支援や窓口に繋げていく仕事なので、必ずしも相談者に最後まで寄り添えるわけではありません。

だからこそ、社会福祉士の法的知識や経験に基づいた、一番最初の判断がすごく大事なんです。

相談者の悩みに同じものはないし、それに対する支援も同じものはありません。

そんな中で適切な判断をして支援を行うことって、すごく難しいんですけど、経験を積みながらスキルアップして、あの学生時代感じた自分の不甲斐なさに対する悔しい気持ちではなく、「どこかで誰かが助かったんだ」と胸を張って思えるような仕事をしていきたいですね。

支える一人じゃない

「寄り添う支援」ができる理由はチームの団結力だと感じています。

「他の市町村はそこまで踏み込んだ支援をしていないんだから、自分たちもここまででいいんじゃない?」という感覚は、課の誰も持っていないと思います。

みんなが同じ方向を向いているからこそ、私も同じように仕事に取り組めています。

また、市役所全体で社会福祉士は4人いて、皆さん私より年上で経験もあるので、何かと気にかけてくれています。

定期的に4人で集まって情報交換する場があるのですが、そこでは同じ社会福祉士ならではのアドバイスをもらえたりします。

自分の信念や仕事のしかたが間違っていないか再確認できる場でもあるので、私にとってはすごく大切な場所なんです。

お姉さま方が個人的な相談に乗ってくれることもあるんですよ(笑)

仕事をする中で不安に思うことは確かにありますが、そんな心強いチームがいるおかげもあって、堂々と働くことができていますね。

ちょっと雑談
プライベートは充実してる?
めちゃくちゃ充実してます!(笑)去年はいっぱい旅行に行きました。その先々でカフェ巡りをするのが何よりの楽しみです。自分でいうのもなんですが、オンオフの切替は、うまい方だと思います。
ここだけの自慢は?
学生時代のアルバイトで「めっちゃいい接客するね!」と言われたことがあります。人と関わる仕事が向いているんでしょうね。
挑戦してみたいことは?
格闘技とか習ってみようかな…(笑)
自分らしく、働くしごと、
海南市で見つけてみませんか?